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シャプトン 硝子修正器


修正面寸法 約245o×72o


シャプトンの砥石『硝子シリーズ』のラインナップに含まれる砥石修正器である。
今までに電着系の砥石修正器としては『空母』というものがあり、平面精度や磨耗による耐久性に重点を置いて開発されたようである。
尚、『空母』に関しては砥石修正だけでなく、裏面は刃研ぎ用のダイヤが電着されているようで、磨耗して機能性が損なわれてきた場合、再電着が可能ということである。

こちらの硝子修正器は砥石修正のみで再電着は不可であるが、『空母』同様に平面精度と磨耗による耐久性には重点をおいて開発されているようである。
実勢価格は『空母』の6から7割程度の価格が多いように思います。

裏側は強化硝子で周りにゴム製の枠が付けられると共に、砥石台のようになっている。
硝子シリーズ全体にいえる事ですが、高級感を演出したようなつくりになって入るように思う。


『空母』か『硝子修正器』かは個人の用途と好みの問題であるが、何度か再利用できる『空母』と違いこちらは使い捨てとなり、どちらかというと地球に優しくない方の『硝子修正器』を選びました。

個人的に『空母』は例えるならテレビデオ的な印象があり、砥石修正面と刃研ぎ面のいずれかが、先に機能しなくなった場合に片側だけ再電着しなくてはいけない。
つまりビデオを修理に出したらテレビが見れないのと同じく、刃研ぎはともかく砥石修正の頻度を考えると、メーカーがどれくらいの預かり期間で再電着を完了して返送してくれるかが不安だったからである。

二個購入すれば問題ないが製品に見合う代価としてではなく、一般的にこの手の用途の物としては高価であるし、返送が遅くて砥石修正ができない為に、その間は別の代用品で修正というのでは意味がない。

通常は職人などの場合、職人が休日中はメーカーの工場はまず休みであろうと考えられ、その間に再電着して返送してくれる事は考えにくい等と考えた為で、実際は何日ぐらいで再電着が完了し、工場の休日がいつかなどはメーカーに尋ねていないので勝手に思っているだけである。


今回これを選んだのは、メーカーの商品説明での平面精度とダイヤの持ちの良さからである。

今までは他社の貼り替え式の電着ダイヤ砥石で砥面を修正していましたが、正確に直すにはベースを平面に直したりという手間がかかる場合があったり、中砥等の人造砥石の修正の際にダイヤの持ち具合が、更にもう少し欲しいかなという点で気になっていたのもあります。

それと比較すると、コストは5倍前後かかりますが、修正面が正確に出ていれば修正の手間が省けるという事と、#500以上で使用が可能で1000〜3000回砥石が直せるというメーカーの目安値を踏まえ、使用頻度が3〜4日に一回だとして365日中100日、1日5枚修正したとして年間500枚となる。
#500程荒い目の砥石は直さないので、#1000以上のみと考えると最低1500回ぐらいで3年ほど使えるだろうか?という勝手な計算で購入に至りました。

現在の物の4倍ぐらいダイヤが持ってくれると私としては万歳ですが。

尚、これはメーカーの商品説明からの推測であり、実際の使用感ではありません。




狙いと実際の使用感



今回の最大の狙いは、濡れた砥石の修正です。
吸水性の人造砥石の場合、定規を当てても水の膜が定規との間にできてしまい、定規との隙間から漏れる光で砥石の歪みを判断できないので、定規に伝わる感触を勘で判断していたのですが、修正器の精度がほぼ完璧ならば、ある程度は理屈に基づいて修正すれば、定規で確かめるまでもなく真っ直ぐになるのではないか?と判断のしにくい吸水性の中砥石の修正が楽になる事を狙ったのですが、実際はそうもいきませんでした。

今までの感覚や理屈を元に修正すると、どうも丈方向は良いのですが幅方向の中央が凹む感じです。
定規で何度か確認しながら狂い方に対応したコツで修正すると、かなり直せない事もないですが、これでは定規で確認しづらい吸水性の砥石を自信をもって修正できたと確信できるかというと、かなり癖が強めの印象で自信はもてない。
まして手持ちの中砥の寸法や硬さがまちまちなことが、それぞれの修正の完成度にムラを生じさせている気もする。

砥面を修正するのに普通は縦や斜めなど、複数の方向性を持たせてストロークし砥面を修正すると思いますが、これは特定の方向性で発生した狂いを別の方向の特性で打ち消し合いながらより平面に近づけるという事だと思います。
修正器側に歪みがあると狂いの出方が大きく深くなり、別の方向性で打ち消そうとしても、通常の通過回数では打ち消しきれなくなったりすると推測しますが、実際そのような特性に近い使用感に感じる。
つまり通常の精度の良い平坦な物で修正する理屈では修正しきれない。
平面である事を利用した治具的な要素が少なく、それぞれの手加減や技で帳尻を合わせろという事になる。


今回の場合、修正した砥石の幅の中央が凹むという事は、修正器の中央が出ているのかと定規をあててみると、どうやら出ているような気もするが、修正器は大きな凹凸に加え、ダイヤ粒子の凹凸があるので正確には確認しにくい。

シャプトンが平面精度を謳う商品ですが、私は工業製品なので全部が完璧とはいかず100個や1000個に1個は何らかの事情で不備があったり、それがたまたま自分の購入した物だという事もあるかもしれないと考えましたが、メーカーでの検査や直接お話をさせていただいた結果、そういう事情でもありませんでした。

その時の事の発端から一応の結末までを、メーカーの対応も含め、こちらへ紹介します。

現在はあくまで個人的にですが、上に書いてきたような理想的な使用感は得られておらず、今までの通常の直し方では幅の中央が凹むので、ある程度変則的な直し方をする事で定規で確認できる物は大よそ修正できていますが、個人的には少し手を焼いています。
修正面が小慣れたり使い慣れてくれば、また少し印象も変わるかもしれませんので、その時はまた追記させていただきます。





 我慢ならんので・・・。

後で自分で見るのも嫌なほど、たくさん文字を書き込んでしまった『硝子修正器購入記』を、我慢して読んでいただけた方は私のこの製品に対する印象が大体どんな感じかお分かりいただけていると思います。

コストは別として、他メーカーを含め砥石の修正器専用の製品としては群を抜く価格で、諭吉さん達が肩を組んで去って行きましたので、この状況になかなか納得いかないのも事実です。

今までのアトマの電着砥石はアルミベースを平坦に修正する事で、ある程度の修正まではできたのですが、これは直接ダイヤの電着面を削り取るしか方法はなく、荒い砥石やダイヤ同士を擦るとダイヤが脱落するので地道に砥石を修正しながら、修正器も徐々に磨耗して自然と真っ直ぐに近くなってくるのを期待するしかないとあきらめていました。

しかし今まで使っていた電着砥石で修正していた時と同程度のレベルまで修正しようとすると、どうもすっきりと修正できず、ストレートエッジでの確認と修正の手間が多く必要で、小慣れてくるまで使用するどころか、使用するたびにストレスが溜まる。要はイラッとくるのである。



これを地道に修正器が真っ直ぐに近くなるまで、我慢して使い続けるのは精神衛生上も良くないし、その間に修正が思うようにいかず無駄に砥石を減らし続けるのは、修正器の購入代金よりもバカらしい気がしてきた。

砥石で修正器の方を平坦にするなんて考えていたら、日が暮れるどころか月が替わっても平坦になるのか分からないし、砥石も相当減ってしまう事だろう。
そもそも、真ん中が出て山なりな物を普通の使い方で、磨耗して真っ直ぐに近づいていくのかというのも怪しい所である。

そんな事を考えていたら、ふと思い出した事があった。以前にある用途で御影石の288×70×10(o)程度の御あつらえ向きの板が一枚余っていた事を思い出した。
おそらく中国製のその板は片面はバフがけしてあり鏡面仕上げで、定規を当ててみても大概はなかなかの平面精度で、ホームセンターに行けば安価で入手でき、砥石と比べれば惜しくはない。





修正器と大きさを比べても丁度こんな感じで、修正にはピッタリといった感じです。

しかしこれをまともに擦り合わせていても、いつになったら修正器が減ってくれるのかは分かりません。
そこで、メーカーの製品説明で#500より細かい砥石の修正に使用できる事から、#500の人造砥石を修正器で擦って砥汁を出してから御影石で擦ると効率が上がるはずである。

とはいっても、バカ正直に擦り合わせていたのでは、いかに砥石よりは硬いとはいってもダイヤには勝てず歪んでしまう。
多少、自分なりに工夫や手加減をしなければいけない。
それについては砥石の共摺りでの修正の要領と対して変わらないし、#500の砥汁を利用する事も、ブロックに砂を撒く事と大した違いはない。




とりあえず、個人的には上のイメージ図のような印象があり、『硝子修正器購入記2』の幅の狭い砥石での鉛筆で書いた格子目の消える範囲の様子から、黄色の範囲の約40o〜45o前後の幅の範囲がどちらかというと平坦に近いような気がするので、その更に内側の中心部の赤い範囲をまず意識的に減らして安定部分を作り、赤い部分の幅から力点がはみ出さないように前後に御影石をスライドする。

しかし、そればかりでは御影石の幅の中央部が減りやすいので、御影石を真っ直ぐだけでなく斜め方向に向けて、スライド方向は修正器に対して縦のままで力点も赤い範囲からはみ出さないように、擦り合わせる作業を続ける。
時おり御影石の減り方も確認しながら、#500の砥汁を出す作業からの一連の作業を何度か繰り返した。

修正器側が中央が凹むと、どうしようもないので注意が必要で、それは丈方向にもいえる事である。
御影石の変形具合に注意しながら、砥石の平面調整の要領でどちらも互いに修正をさせあいながら修正していった。

結果、修正器が平面になったとはいえないのかもしれないが、私が砥石を修正する分には以前よりかなり修正しやすくなった。

しかし電着面を減らして修正したので、明らかに使用できる回数が減った事は間違いない。
個人の感覚によるだろうが、私の場合は不満を持ったままの状態で使用して、ストレス発生器となるよりは、随分マシか・・・と思うより仕方がない。

いずれにしても修正器の代金の他に、安価ではあるが御影石の代金がかかり、その上メーカーの機械の代わりに働かされた気分である。
涙が出てくるような安価な私の手間賃も含めると、非常に高価な修正器になってしまった(涙)。

#500の砥石は借り物のシャプトン硝子砥石でタダでしたが、貸してくださった方ももらい物でしたので、遠慮なく使えました(笑)。



ちなみに下はメーカーに検査をお願いして返送してもらった時の画像と、今回自分で修正した後の画像です。

メーカー検査直後



今回修正後


今回の修正で、周りの低くて磨耗頻度が少なくて輝いた部分が随分減った事が分かります。

画像では分かりにくいのですが、短い方の辺の輝いた部分の減り方と『硝子修正器購入記2』の幅の狭い砥石での検査法のようなやり方で砥石の光の漏れ具合のバランスを目安にしながら加減しました。



もし万が一これを見て真似をしようという方がいらっしゃいましたら、自己責任でお願いします。





 4/5  おいおいっ!

修正面の修正後、かなり使い勝手が良くなりました。
しかし、電着面を修正しようと考える人間もどうかしてますね(笑)。

これまでのところ、あまり良くない意味で期待を裏切られてきましたが、またも疑わしい事が浮上してきました。



この修正器はメーカーサイトの説明にも手で持って使っても、修正器を置いて使ってもどちらでも良いという事になっています。

実際に使ってみると、修正器を手に持つよりも修正器を置いて砥石を手に持って修正すると、丈方向に真ん中が高くなるようで、手癖のせいかと思っていましたが、そうではないような感じです。

この修正器の底面は砥石台のような形状になっており、前後が脚のようになっていて、その間の区間はゴムが四角く繰り抜いてある周りも一段高くなっています。(上から二番目の底面の画像参照。)
本当は脚と同じ高さに設計されているのかもしれませんが、私のは前後の脚より僅かに低いので、結果的には前後二箇所で修正器を支えている事になります。。

これに上から砥石を持って修正しようとすると、真ん中がたわんでしまい、丈方向で真ん中の高い砥石になってしまうようです。要は強度不足ではないかと・・・。建物の強度不足と違って命には関わりませんが・・・(えっ?ひとこと多いですって?)。



これが何故手癖ではないかというと、修正器を手に持って真っ直ぐに修正した砥石(変形しにくい砥石が望ましい)の砥面に鉛筆で格子目を書く。
それを今度は修正器を下に置いて前後に擦ると、砥石の前後の両端から減りはじめ、中央部はたくさん前後にはみ出してスライドするか、大袈裟に斜めや横向けに擦るなどでないと、真っ直ぐ程々のストロークで前後するだけでは、両端部がかなり減らないと丈の中央付近の鉛筆が消えない。

同じ修正器とその修正器で修正した砥石ですので、手癖だとすると砥石の中央が高くなるとしても、真ん中も削れるはずであるが、削れないという事は修正器の中央が凹みR状になり真ん中は砥石と隙間が出来て離れている疑いがあるのではなかろうかと考えた訳です。

修正器も修正しましたので、修正器を手で持って使えば特に今の所問題はありませんが、天然砥石などのコッパなどの小さめの砥石などは、砥石の方を手で持った方が修正しやすい気はします。



平面精度の高さを追求する為に強化硝子を使用しているのだと思うのですが、ゴムの枠もしっかりボンドでくっ付けられていますので、この修正器の硝子部分の厚み・構造もよく分かりません。
裏の文字も表面の硝子の向こう側に書いてあるのですが、硝子砥石は5o厚の強化硝子の向こうに書いてありますが、それより薄く表面に近い部分に書いてあるように見えますので、構造がどうなっているのかよく分かりません。
複数枚強化硝子を合わせてあるのでしょうか?

以前お話したメーカー担当者も代表取締役様も、修正器を手で持って使う事をお勧めされていたような気がしますが、まさか最初からこのような状態だという事を理解し○×△□・・・という事は無いと思いたいですね。

私の勘違いであると一番良いのですが・・・。



あくまで個人的にですが、精度を追求しようとする企業の姿勢はすばらしいと思いますので、今後の開発・改良に期待したいと思います・・・・・・・・・・・・って、上から目線すぎました?良い言い回しが思いつきませんのでご勘弁の程を。