鉋や鑿を研ぐにあたり、必要または出来れば揃えておきたい物などを私の手持ちの物から紹介し、これから用具を揃えようという方などに参考にしていただけたらと思います。 |
@〜Bはどれか一種類あれば良いかと思います。 もちろん、これ以外でも良いと思いますし、余裕があれば砥石の面直し専用グッズを別に購入してみるのも良いかもしれません。 ※砥石の個別の使用感については、砥石のコーナーにコメントしております。 |
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オーソドックスな黒い人造砥石で少し大型の物です。 粒度的には実際は中砥に分類されるのかも知れません。 少し軟らかめなぶん刃物との馴染みはよく、平面が狂いやすいが直しやすくもある。 中砥・仕上げ砥の砥面直しに使え、その際には以外に荒砥石側の面は崩れにくい。 荒砥石同士を擦り合わせて砥面の精度を保ちたいので、出来れば二枚同じ物を揃えたい。 大きさのわりに安価である。 |
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上の物よりも硬さがしっかりしており、刃物を研いだ場合の研削力と研ぎ面の維持力は上である。 大きさは上の物とほぼ同じである。 同じく中砥・仕上げ砥の砥面直しに使え、砥石に対しての研削力も優れるが、上の物よりもやや砥石に対しては面の崩れやすい傾向にあるような気がする。 こちらも同じ物を擦り合わせて砥面の精度を保ちたいので、出来れば二枚同じ物を揃えたい。 価格は上の物の1.5倍程度だろうか。 |
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電着ダイヤの砥石です。 研削力と耐久性もあり、刃研ぎ・面直しにも重宝します。 アルミ台に両面テープで接着してあり、貼り替えが可能です。 価格はこの中では一番高価になってしまいますが、仕上砥石などの砥面を直したりしても、こちらの面修正は必要ないので同じ番手をペアで持つ必要はありません。 細・中・荒目などがありますが、仕上げ砥石の面は最後は荒目以外で仕上げたい。 刃物研ぎも荒目は刃物へのダメージが大きいのでどちらか一枚なら中目から揃えるのが無難な気がする。 電着系は刃物に傷が深く入りやすいので、傷消しは結構大変かもしれない。 |
とりあえず#1000か#2000の番手どちらか一枚、もしくはその間の番手一枚は最低用意したいです。 両方あると使い分けが出来るので便利です。 種類も多く、ここではホンの一例ですので、自分に合う石を探し求めるのも面白い要素です。 ※砥石の個別の使用感については、砥石のコーナーにコメントしております。 |
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その名の通り、人造砥石の王様の感のある砥石。 バランスの良いパッケージングが最大の売り? 最近のセラミックの下りにはかないませんが、研ぎ感の良さや価格設定、刃物に対する馴染みの良さなど、総合力ではまだまだ負けていません。 誰にでも扱いやすい砥石です。 しかし、最近のセラミック系に比べると厚みはあるが幅が少なめですので気になる方は包丁用などを購入すると良いかもしれません。 しっかり水に浸けてからの使用となります。 |
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セラミック砥石でも焼いていないボンド系の商品です。 色で粒度の番手を区別してあり、全体を通して下りは非常に強い部類だと思う。 他のメーカーの同番手と比べると、比較的下りが強い傾向にあるが、砥石水の含み具合により硬さや研ぎ感に違いがある。 サッと掴んで研ぎだせる便利さがあるが、水に浸けっぱなしは厳禁であると共に、焼き物系と比べると変質などを考慮して保存環境には、やや気を使うべきである。 |
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ベスターの#2000の砥石です。 焼き物系にはよくある事ですが、焼き加減で硬さなど固体差があり、使用感も硬さで多少変わってきますが、平均して誰でも研ぎやすく変質も少ないと思う。 硬めの物もあるが、平均するとやや軟らかめの印象で、セラミック系だけあって下りも良い。 キング同様よく水に浸けてからの使用となる。 外箱の表示には『超高級セラミック中砥』とある。 |
人造砥石は種類も多く選択できる粒度の幅も広い。 同じ粒度でも製品ごとに持ち味は違うが、天然に比べ品質が安定し、粒度が数値化されているので間違いない。 天然は人造に比べ高価な傾向で、ずば抜けた物もあれば粗悪品もあるので人造に比べ選択が難しい。 見た目や性能・研ぎ心地・大きさなど幅広い要素があるのが面白い部分かもしれない。 ※砥石の個別の使用感については、砥石のコーナーにコメントしております。 |
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画像の砥石はずっと以前に購入。 数年ぶりに使いましたが、研ぎ汁はすぐに発生するので使いやすさと硬さとのバランスはよく考えられている。 人造での最終仕上は目安として#8000前後を使用したいと個人的には思うが、同じ番手でも商品によって違うので好みの物を見つけてください。 この砥石は当時#8000で販売されていたかは不明で、最近販売中の物を参考にした数値です。殆んど吸水しないので、すぐに研ぎだす事が可能。 |
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画像の砥石は#10000というだけあって、粒度はかなり細かく、人造だが見た目の研ぎあがりも悪くない。 粒度の細かさに見合わず下りは強く、硬さは私が研いだ感じでは極軟である。 水に浸けてから使用するタイプのようで最終仕上げ用の位置付けだと思う。 昔と比べ人造仕上砥石の選択の幅も増えたので、好みの物を見つけてください。 |
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主に京都を中心として産出する天然仕上砥石。 現在も採掘されている山は極めて僅か。 人造に比べ平均して高価であるが、安くても良い石に出会う事もある反面、そこそこの価格でもハズレもある。 人造のようにバランスよく性能を発揮する物もあるが、特定の性能が特化した物などもある。 愛宕山を基点に東物・西物と呼ばれる事もあり、採掘された山の名前で呼ばれる事が多い。 中山でも『マルカ』印などが特に高級で有名。 (画像は現在採掘中の『砥取家』さんの丸尾山産) |
砥石以外にあると好ましい物など。 ※多少重複する物もありますが、必要でない物も含め『備品』のコーナーにも少量ですが掲載しております。 |
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鉋の底の精度を見るための定規。 ステンレス製のため錆に強いので、砥石の研ぎ面の精度の確認にも便利。 測定部が刃のように薄くなっており、直線精度が高いので光にかざして光の漏れ具合を見る事で対象物の精度を確認できる。 厚みがあり簡単に歪みが出ないので比較的シビアに精度の確認ができる。 |
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主に鉋の裏出し作業に使う。 画像の物なら手前側角の部分がR形状になっているので、その部分を刃の裏すき部分に当てて玄翁で叩いて使う。 このタイプの物は丈夫で重さもあるので扱いやすいが、持ち運ぶには少し邪魔である。 裏出し用のグッズはいろいろあるので、自分に合った物をチョイスしてください。 |
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簡単にいえば鉄の板。 裏押しといって鉋や鑿など、鉋なら主に裏出しの後に刃の裏側を擦り付けて真っすぐに正確な刃に仕上げるのに使う。 刃の裏を真っすぐに仕上げるので正確な平面でなければならないが、鋼を擦り付けるので金盤も少しずつ減ってきますので平面管理に注意しておく必要がある。 厚みや大きさなど色々あるが、厚みのあるタイプは磨り減っても再研磨をして平面に直してくれる製品もある。 裏押し作業には最もスタンダードな方法だが、最近は金盤を使わずに裏押しする場合もあるようなので絶対に必要という訳ではない。 |
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金盤で裏押しする際に金盤の上に研磨剤として使用する人造砥石に使用される研磨剤の市販品。 画像はキレマ砂という製品で研磨剤として(WA)を使用しているようだ。使用感は少し荒めの感触です。 昔から一般には金剛砂を使用するのが有名だが、他にも(GC)の粉末など多種類、複数の粒度の番手が裏押し用として販売されています。 キング#1000の研汁や似たような粒度のGC、その他砥石を金盤に擦り付ける、或いは細かく砕くなどして使う事が出来る為、無いと困るという物でもない |
A砥石の平面調整→ |