ベスター #700


メーカー公表値 205(長さ)×75(幅)×25(厚み)
       実寸 212(長さ)×76(幅)×27(厚み)



硬さ:34   下り:35   研ぎ感の軽さ:27




しっかりと水に浸け込んで充分に吸水させてから使用するタイプ。

変質などに強く保管にはさほど気を遣わない砥石です。

炉で焼いて製造されるタイプで他のベスターシリーズ同様に焼き加減で個体ごとに硬さに差があるのではないかと推測される。

特に硬さをチェックせず適当に掴んだものを購入したが、結構よく減る。
#700という粒度の使用目的として下ろす事に重点を置いている為に比較的軟らかめなのか、個体差によるものなのかは分からないが、刃の欠けを直すのであればもっと粗い目の砥石の出番であるし、ある意味中途半端な粒度と言えるのかもしれないが、#1000前後の砥石では時間がかかりそうな場合や、ちょっとした毀れや荒い砥石で刃先が荒れるのが気になっている方には選択肢の一つかもしれない。

いずれにしても、比較的短時間で済むような用途でしか今の所は使用していないし、他の荒砥と同様にこの後にもう一度#1000以上の細かさの中砥で少し研いで刃先を揃えてから仕上げに移行していく方が良いと思います。

鉋などの刃を真っ直ぐに矯正するには、砥面が軟らかいので他の電着ダイヤや更に粗い砥石の方が向いているかもしれない。

感触的には『あらとくん』やこのサイトには掲載していないですが、以前に参考にお借りした事のある『WZ400』といった砥石と同じ系統の感触で、ドロッとした感覚の中に多少のシャリシャリ感のある泥が発生します。

硬さ的には『あらとくん』が一番硬く、この『ベスター#700』が二段階ぐらい軟らかい感じで、『WZ400』が更にもう一段階軟らかくした感じ。

泥が多く出るので黒い研ぎ汁は出ないが下りは良好で、研いでいる途中で何度か砥面に水を足す必要がありますが、わりと使いやすい印象です。



刃物を研いだ時の研ぎ汁の画像