ひとり宙吊りティッシュカット選手権
ずっと前に砥取屋さんの掲示板で紹介された切れ味のテスト法です。 普通のティッシュペーパーを1枚(2枚重ね1組の状態)を繊維を横方向にして、上両端のみをテープなどで固定して宙吊りの状態にする。 そこへティッシュの上方の途中から刃物を入れてティッシュ下方へと切り下ろしてくる。 途中で横方向にティッシュが裂けて切る事が不能になるまで切り下ろす。 宙づりのまま下端まで完全に切るのは結構難しい。 やってみた感じでは、このテストに向くのは包丁やナイフなど薄手で刃渡りがあるとか、研ぎ角度が鋭角な刃物や反った形状の刃物などが有利ではないかという感じです。 安物の肥後之守でも刃が薄く研ぎ角が鋭角で反った形状の為、結構いい加減な研ぎ方でもまずまずの結果は得られた。 一方、鉋では刃の部分にティッシュを維持し続けるのが意外と難しかった。 刃渡りの少ない鑿では更に難しそうである。 それと鉋の耳は荒研ぎのままだったので、その部分にティッシュが引っ掛かってしまい、ティッシュが裂けやすい傾向にありました。 なお、道具は良い物ですが腕は怪しいので、そこは差し引いてご覧くださいますよう・・・。 |
|
鉋(内橋作)スエーデン鋼にて |
|
切れ味テストが紹介された当時に撮影した物です。 三木の鉋鍛冶で精密な鉋を造る事で知られている内橋圭介氏の鉋での挑戦。 鋼はスエーデン鋼で新品を研いで刃付けをしたばかりの状態で、研ぎ角度は測定した訳ではないですが研ぎ角度は鉋としては平均的な30度前後だと思います。 最後は天然砥石仕上げです。 新品で刃が殆ど減っていないせいか刃返りを触った感じでは少しパラパラした感じがあった。 そのせいか少しカットする音が響きやすいようで、撮影時に音をよく拾っているせいもあって、やや大きめの音がするが、実際は破っている訳ではないので動画の印象程大きな音ではない。 最後までは切れなかったが、使い込んでパラパラ感が無くなってきたら更なる期待ができそうな予感! 上出来、上出来!! |
|
鉋(昔の名品)にて |
|
これも当時の動画です。 名品の鉋での挑戦といっても、本人の技術がおぼつかないのでその分は差し引いてご覧ください。 鋼の粘りがあるせいかカットしている感じがソフトで音も静かです。 最後の下端がやや心残り。 |
|
鉋(昔の名品)にて Part.2 |
|
上の続きでそのまま続けて同じ鉋で再度挑戦した当時の動画です。 最後の下端の部分まで何とかカットしたくての再挑戦です。 意外とティッシュの繊維は硬いらしく、刃先の繊細な部分は意外と傷みやすいらしく、このテストで1回の研ぎで能力を発揮できる回数は数えるくらいしか無いようです。 何度かするとティッシュに刃が引っ掛かるようになってくるようです。 |
|
|
|
2013.06.08 |
|
約5年ぶりに『ひとり宙づりティッシュカット』に挑戦してみました。 ティッシュは引っ張り出したままの2枚重ね1組を繊維を横向けにして、刃で繊維を切断していくように切ります。 アメブロの『包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ』でティッシュ切りの話題になり、久しぶりにやってみた次第である。 |
|
鉋(青紙一号?)『蓬莱山』にて |
|
『蓬莱山』という銘の鉋である。 落ち着いた感じの削り具合の鉋で、能力的には上の2つの鉋の方が上だと思われるが、最近考察中の研ぎ方で以前に研いでおいたと記憶している。 |
|
土佐鍛冶 万能包丁(諸刃)にて |
|
こちらの動画は大工道具とは関係なくて恐縮ですが、万能包丁で、諸刃になっています。 |
|