ニューケント硬口 #1000 (田中砥石工業所)


新品時 200(長さ)×75(幅)×30(厚み)




硬さ:45   下り:20   研ぎ感の軽さ:20

メーターのグリーンはあらかじめ砥汁を出さない場合の数値




取扱店をあまり見かけないので某人造砥石硬口と紹介しておりましたが、最近ネットでもチラホラと紹介されてきましたので、商品名を掲載しました。

しっかりと水に浸け込んで充分に吸水させてから使用するタイプ。

炉で焼いて製造されるタイプで焼き加減で個体ごとに硬さに差があるかも。

変質は少なそうなので保管にもそれほど気を使う必要はなさそうである。
普通の物と硬口があるが、硬口は超硬口といっても差し支えなさそうである。

普通の物も一度だけ研いだ事がありますが、砥面に水をキープする力が弱くやや水枯れぎみに感じました。

ただ、自分の物でもなく本当に短時間のみ試しただけですので、多少手を加えるか使用法を研究すると改善されるのかも知れません。


ここでは普段私が使用している硬口の方を紹介させて頂きます。
セラミック砥石としても随一の硬さで、市販品としては万人受けとはかけ離れた硬さで、思い切った商品だと思う。

硬くする事で当然予想されるごとく下りを犠牲にしており、使用法としては荒目の電着ダイヤ砥石で砥石面を荒らせば普通に研ぐ事ができるほか、私の場合は名倉代わりに人造砥石を擦って使っています。

逆にそうしなければ、中砥石の機能としては考え物です。

名倉代わりの砥石を使用するのは下りが良くなる他に、チョイスしだいで面を荒らして砥石自体の研ぎ汁を出すよりも、格段に研ぎ感が軽くなるからです。

精度よく刃物の平面を作るのには持って来いの、個人的には大好物な砥石です。

しかし硬い砥石に慣れた人でないと「何じゃこりゃ?」という砥石で、万人にお勧めは出来ませんので、初心者や初級者の方には尚の事だと思います。

この手の硬い砥石は、慣れないと刃物が真っすぐでなく丸くなってしまいます。

また、硬さも普通でないので砥面の修正は小まめに行わないと、修正がとても大変になります。



刃物を研いだ時の研ぎ汁の画像


この砥石は名倉代わりに人造砥石を擦って砥汁を出しておくのがお約束みたいなもんですので、砥汁を出してから研いだ様子の画像です。