某山 Part.1



とあるお山の戸前層です。

極軟口で独特の油分を多量に含んでいるようです。
この砥石は層の向きがあまり関係ないそうで、向きや割れもさほど気にしないでも良いらしい。

私が共名倉に目覚めた一本で、目の細かさはまずまずといった所ですが、それが逆に硬い砥石で使うと
下りも良く、それなりに使いこなせれば共名倉としては面白い石です。

この石は粒子を研ぎ潰していくと細かくなり雑みもありません。

また独特の油分で潤滑性もよく地金も深い色になる作用があるようで、刃物の研磨のやめ時を変える事で地金の表情がいろいろと変わります。

いつも仕上げ砥石の共名倉に期待するのは、私の場合は細かさと潤滑性です。
そういう意味では潤滑性もあり、目は最初から細かい物と比べれば少し時間はかかりますが細かくなるので、手元にある物は優秀といえると思います。

私の知人は誰が呼んだか『うめ名倉T』と呼びます(苦笑)。

1辺が100o前後あり結構大きめで、片面だけでも長持ちしそうなので裏は溝を掘ってません。