高島明覚谷 本巣板


測定時 180(最長長さ)×67(最長幅)×30(有効厚み)



硬さ:44  細度:40  下り:8  研ぎ感の軽さ:25

曇光り:3  鏡面系:4




滋賀県の高島明覚谷の本巣板という事です。

研いでいる感覚では硬いのか、思ったよりも軟らかいのか分らなくなってしまいますが、おそらく研いだ後も変形も少ない事から硬いのは硬いのであろうと思う。

研ぎ感は重めで、今回測定の刃物ではなく別の刃物では、スライドするのがかなり困難なぐらい重かったので、相性がかなりあるのかもしれない。

説明しにくいですが、硬いのだろうが刃先から伝わる感触はやや弾力がある?と感じるような、変な印象。

いずれにせよ砥泥が出るわけでもなければ下りも弱く、研いでいてあまり面白みを感じない砥石で、研ぎ汁を見ても少なくサラサラの酸化した薄茶色い研ぎ汁が、砥石の色と同化して殆ど分らないほどのつまらなさで、今回研ぎ汁の画像を撮るのも忘れていました。

また気が付いたら撮るかもしれませんが、今回は研ぎ汁の画像は無しという事で・・・。

鏡面系の度合いが強めですが、あまりの下りの弱さや研ぎ感の重さから考えて、目詰まりのような現象が起きているのかもしれません。

但し、共名倉でそれを緩和しても、結構光ります。鏡面が故に目に入る極浅い研ぎ傷が、細度の数値が40で止まる理由です。

ただ高島明覚谷の砥石はいくつか研いだ事がありますが、このような研ぎ感の石の方が稀で、平均してもう少し軟らかく、もっと下りやすく研ぎやすい物の方が多いと思います。