シグマパワー セレクトU 仕上砥
玉子色梨地 #13000


公表値 205(長さ)×75(幅)×25(厚み)



硬さ:25   下り:35   研ぎ感の軽さ:24




これは試しにお借りした砥石であるので、数回研いだ程度の報告である事をご了承ください。

短期間の使用である事もあって、変質性についても不明ではあるが、あえて水に浸けっぱなしにする必要もさほど無いと思われる。

#1200の中砥と貼り合せたコンビ砥石も販売されているようである。

#13000というと一般的な仕上げ砥石としてはかなり細かい部類の砥石となるが、研いだ感触としては滑らかにスイスイという感じの感触では無い。

軟らかい部類の砥石でまさに、これぞ灰色といった感じの泥が直ぐに発生する。
泥の色こそ灰色であるが、#13000という表記の細かさからくる印象以上に下りは良いようで、刃返りも早く出る。





研ぎあがった刃物を見ると、肉眼で見る限り個人的には#13000???という印象はあるが、#8000ぐらいだったと思うが、それぐらいまでは粒度表記に規格があるようですので、見た目の印象は別にして、仕上げ砥としては細かい部類の刃が付いているはずである。

地金は曇り鋼は鏡面系の仕上がりに見えるが、あくまでベースの話で鋼部分は鏡面系という事も手伝ってか、鋼部分では研ぎ傷がよく見える。

ただいろいろな砥石の試し研ぎで刃物と砥石の面の一致性は悪くなってきているので、一致しているとまた印象は違うのかもしれないが、今回の研ぎではそのように感じました。

今回の研ぎでの仕上がり具合に限っていうと、#13000という粒度から傷のない黒光りするような研ぎあがりを期待するのであれば、この砥石は少し方向性が違うようだ。
これは素材の刃物への貼りつき防止や切れ込みの良さを狙っての事なのかも知れないが、メーカーが意図的にこのような仕上がりにしているのかは不明。

この手のよく泥が出て軟らかい人造砥石は、天然砥石の異常に硬い砥石の最終的な砥面の均しに向いていて、この砥石もそのような使い方が可能なようであるが、お値段を考えると勿体ない。



刃物を研いだ時の研ぎ汁の画像

まさに灰色!の泥