サンヨー#6000(三養商会)


新品時 211(長さ)×75(幅)×23(厚み)



硬さ:   下り:   研ぎ感の軽さ:




マグネシア製法の砥石である。
他のマグネシア製法の砥石同様に水に浸けっぱなしにすると変質すると思われる。
水をかけて使うのみで、浸ける必要は特にないように思われる。

純白というよりは少しくすんで僅かにグレーがかっている感じ。

マグネシア製法の同様の砥石は#6000の他にほぼ黄色みがかったの#4000、青味のあるグレーという感じの#1000がある。

箱やラベルはメーカーからのルートだとこのような赤箱にセロファンだけのようであるという話でしたが、最近は#4000で紹介したような箱とも違うまた別の箱で納品されているようで、結局はこの種類も数種類はあるようで、正式な箱という物があるのかないのか販売店もよく分からないみたいです。

どこかの問屋向けのパッケージが下の画像の物という事かも知れない。


#4000の時と同様に白い粉を噴いた様な物が硬い傾向にあるのではないかという事で、10枚近くある在庫の中からより白い粉を噴いたものを基準に選別。
候補が3枚ぐらい挙がり、その中から更に硬そうと思える物を選んだつもりである。
白い物を選ぶ程度なら、商品を在庫している店ならある程度どこの店でも許容範囲ではないかと思います。

そこからいろいろ選別したいと思うと、ある程度お店の理解が必要ですが、幸い理解して下さるお店ですので助かります。

白い粉といっても、実際に粉だらけになるというのではなく、白い硬化剤の様な物が表面で固まっているという感じですので固形物といいうべきしょうか。

白っぽい砥石に白い物質ですので分かりにくいですが、明るさを落としてコントラストを強調して分かりやすくしたのが下の画像です。(画像クリックで拡大)
誰かが箱を開けて触っていなければ、だいたい主に裏側がこのような感じで白い物が浮き出ている物があります。

実際に研いだ感じでは、今回のこの砥石は#4000の時の硬さを通り越して、少し予想より硬すぎる物を選んでしまったようです。
研いでも電着ダイヤで擦っても硬く感じます。

少し下りが#4000に比べて弱く感じます。
実際に硬すぎるので下りが弱くなるのは当然ですが、ひょっとすると#4000と研磨剤の配合率が違うのかもしれません。
いずれにしても、硬さにより下りを犠牲にしてしまった感は否めませんが、全然下りないという感じでもありませんので人造砥石の面目としては保てています。。

またいくらなんでも一般向け砥石としては硬すぎるので、変に選別しないで選んだ通常品であれば数段軟らかいく、それなりによく下りる方なのだろうと思います。

あくまでこの硬い砥石のレポートになりますが、#4000に比べ硬くなったせいもあるのか、研げないという感じは全く無いですが、ややツッパリ感が出て少し重さを感じるようになりました。
少しツッパリ感が出た分少し#4000よりも刃物に光沢感が出ます。
ツッパリ感が出た効果もあるのか#4000よりも確かに研ぎ傷は浅く表面的になった気はします。

#4000の硬い砥石よりもさらに硬いですが今の所、#4000に見られるような微細なヒビ割れの様なものは表れていません。




刃物を研いだ時の研ぎ汁の画像

砥面の修正直後の目の立っている状態でなく、しばらく砥石の隅々まで刃物を研いだ後、一旦洗い流して砥石の目の立っていない状態からテストしているので、このように黒い研ぎ汁がたくさん出るまでにはそれなりのストロークの回数が必要でしたが、、それでも下りるという事は理解できる画像だと思う。

研ぎ汁が直ぐに酸化して茶色くなるという事は無かったので、さほど慌てなくても黒い研ぎ汁をキープしたまま撮影が可能でした。