サンヨー#1000(三養商会)


現状 205(長さ)×64(幅)×27(厚み)



硬さ:42   下り:27   研ぎ感の軽さ:28




マグネシア製法の砥石である。
他のマグネシア製法の砥石同様に水に浸けっぱなしにすると変質すると思われる。
水をかけて使うのみで、浸ける必要は特にないように思われる。

同メーカーのマグネシア製法のこの青みがかったグレーの#1000の他に、黄色っぽい#4000、ほぼ白色の#6000があるが、#1000の砥面の面積は他の粒度より少し小さくキングデラックス他の中砥によく採用されているサイズに近いようである。

箱やラベルは他の粒度とサイズが異なるなる為、他の2種とは違う箱にになります。
紫色の深い箱になります。


パッケージ↓


興味があり取り寄せてもらい、在庫がいくつもあった訳ではないので、特に硬さについては選別できなかったと記憶している。

全体に白っぽい斑点があり、研いでみると刃当たりは意外とザラザラで硬い感触のように思う。
但しガサツな感触や不快な感触ではない。
砥石の感触が掴みやすいので、刃のどの位置が砥面に当たっているかなどの感覚が掴みやすいのと、研ぎの抵抗感の少なさは長所である。

砥面を直した直後や砥面の目立て直後ならよく下りる。
しかし、この試し研ぎではしばらく砥面全体をくまなく研いで、砥面を均してから研いでいる(つまり刃物を一つ研ぐ度に砥面を毎回修正したりしない事を想定し、砥石本来の性能を見る為)ので、その状態から研ぎはじめると、最近のセラミック砥石と呼ばれる砥石群と比べると少し下りは控えめ。
昔からあるレンガ色の砥石群よりは下りるという感じ。

最初は何度か研いでも砥面と砥石の面を合わせるような感じの研ぎでは、あまり研ぎ汁は出ないが、徐々に研ぎ汁が増えていき、砥面全体に研ぎ汁が行きわたるようになってくると、この砥石の本領が発揮され、研ぎやすく下りも良くなってくる。

やや光系の研ぎ上がりで、泥の無い方がシャープなようにも見える。
やや研ぎ傷は目立つ感じか。



刃物を研いだ時の研ぎ汁の画像



通常掲載程度の回数のストロークでの研ぎ汁。



これくらい研ぎ汁が出てくると本調子。