シャプトンM5 #2000


新品時 210(長さ)×70(幅)×20(厚み) 但し研磨層の厚みは5ミリ



硬さ:35   下り:40   研ぎ感の軽さ:35




セラミック砥石で炉で焼かずにボンド系の物で硬化させた砥石。

シャプトンの刃の黒幕も含めいくつかの番手を試しに研いだ事がありますが、#2000は研ぐという事に関して限定するならば、個人的には完成度が非常に高いと思う。

研ぎ感は軽く軽快でありながら、下りも強く面の硬さも使いやすい硬口といった感じで研ぎあがりも粒度のムラも全く無く優秀。他の番手と比べると頭ひとつ出ている印象。

しかし、水に浸けっぱなしは厳禁であることと、乾いた状態から水をかけるだけで使うと本当のおいしい研ぎ感の状態とは少し違うのではないかと思います。

職種によっては前もって程良い時間だけ浸けておいて、おいしい状態で使うという事は難しいので、現場作業などである程度近い状態の使用としては、刃研ぎが予想される日の朝や休憩時に、一旦軽く浸けて砥石内に水を含ませておいて、あとは日陰に置いておき使用時には水をかけて使い、また日陰に置いておくといった感じ使用の仕方だろうか。

こだわりが無ければ別に乾いた状態から水をかけて直ぐに研ぎ始めても研げます。
ただ番手によっては保水の状態で研ぎ感などにかなり違いがあるようです。

『刃の黒幕』の#2000も以前に研がせていただいた事もありますが、記憶の中では同等の性能ではないかと思います。

価格は『刃の黒幕』よりも安いが、確実に使えそうな研磨層が約5ミリ程度と薄いために割高感があり、こちらの方が高級???(笑)


メーカーの位置づけとしては家庭用という事のようです。

基本的に『刃の黒幕』と同等の性能のようですが、研磨層が薄いので水の浸透が早いため、『刃の黒幕』より軟らかく感じやすいが、同等の保水状態になればおそらく変わらないのではないかと思う。



刃物を研いだ時の研ぎ汁の画像

乾燥状態から10分程水に浸けて使用してみました。

非常に良い研ぎ感です。天然でもそうですが、研ぎ感の重さと下りは関係ないと改めて実感できます。

厚みが薄くなるほど水に浸ける時間は短く、もしくは浸ける必要は無くなってくると思います。