金盤


画像の物は340×89×11(o)



裏押しといって鉋や鑿など、裏すきのある刃の裏側を擦り付けて真っすぐに仕上げるのに使う。
鉋なら主に裏出しの後に使用する事が多い。

刃の裏を真っすぐに仕上げるので正確な平面でなければならないが、鋼を擦り付けるので金盤も少しずつ減ってきますので平面管理に注意しておく必要がある。


厚みや大きさなど色々あるが、厚みのあるタイプは磨り減っても再研磨をして平面に直してくれる製品もある


裏押し作業には最もスタンダードな方法だが、最近は金盤を使わずに裏押しする場合もあるようなので絶対に必要という訳ではない。

精密研磨されて商品化されていますが、ただ盲目に正確な平面であると信じられないので、確かめてみたりする事もある。

ほぼ平面に出来ているが、中には少し反った物にあたる事もある気がします。平面精度以上に私の測定精度も怪しいですけど…。

大概は箱入りでシールで封をされていたり袋入りであったり、錆止めにニスの様な物を塗ってあったり(意外と波打って塗られて固まっている。)で購入時に選別して購入は殆どできないと思います。

『凸面を軽く修正』→『裏押し』を繰り返して徐々に平面部を増やしていくか、同じく凸面を荒押し用として使い別の正確な金盤で仕上げるなど、自分なりに工夫してみてください。

金盤として加工前の長いスパンの鋼材の状態での運搬や移動時に反りが出るのかも知れませんね。

大工道具は自分で手を加えて自分の物になるのだ考えれば、金盤も言わば大工道具の一部と考え、自分で修正する事もやむなしかもしれませんね。