ベスター #1200


公表値 205(長さ)×75(幅)×25(厚み)
実寸   211(長さ)×76(幅)×26(厚み)



硬さ:39   下り:32   研ぎ感の軽さ:25





↑このようなパッケージに入っています。

しっかりと水に浸け込んで充分に吸水させてから使用するタイプのセラミック砥石で、上のようなグレーの箱に入っている。

砥石自体は最近では中砥から仕上げ砥まであちこちで氾濫している最もオーソドックスな白一色。


炉で高温で焼いて製造されるタイプで、恐らく他の高温焼成品と同じく焼き加減や炉内の位置などで個体ごとに硬さに差があるのではないかと思われます。
購入した時にいつものごとく硬めの物を選んだかどうかは忘れてしまいました。


いろいろな噂を総合するとベスター系では最も評価の高い印象がある。

意外としっかり感のある印象で、研いでいると刃物を伝わって砥面のザラザラ感を感じる。
泥自体は細かい砂っぽさも感じるが、ガサツでとげとげしい感じなどはない。
実際に研いでみると歯磨きをしているような音が出る。

またストロークの際、それなりの重さも感じるが、削れる抵抗がそのまま重さになった感じで、変な癖のある重さではないので、刃物がよれたりして研ぎ難いというような種類の物ではなさそうである。

傷は肉眼でも良く見え、地金はよく黒っぽく曇り鋼とのコントラストがはっきり出る。
#1000の研ぎ傷は同粒度の砥石と比較すると、けして細かくは見えなかったが、この#1200も一見すると、これで#1000ぐらいの細かさの感じかな?と見えてしまう感じ。
しかし見た目の研ぎ傷以上に次の砥石の工程では傷が消えるようにも感じるので、目で見た印象よりは傷が浅いのかもしれない。

下りも良いので、通常は#1000からではなく#1200からスタートでも、さほど力不足は感じないのではないかと思う。



刃物を研いだ時の研ぎ汁の画像

少々泥っぽい色だが、泥が一通り出ると落ち着くのか、意外としっかり感のある感じ。