ツボ万 アトマエコノミー
中目 #400


実測 210(長さ)×75(幅)×10・1(アルミベース・研磨プレートの厚み)




1cm程の厚みのアルミベースに1o程度の厚みの電着ダイヤのプレートを両面テープで貼ってあります。
電着ダイヤが磨耗して性能を発揮しなくなったら、貼りかえる仕組みになっております。

販売はアルミベース・貼り替え用のダイヤがそれぞれ別売り、或いはセットで購入出来るが、それ以外にも更にバイス式の砥石台をセットにして販売していたりもするようです。


私の場合は主に狂いの少ない砥石の面直しや、同シリーズ製品の荒目#140で砥面を直した仕上げ砥石や青砥の砥面の傷消しに軽く擦ってつかっています。

刃物の研ぎにも威力を発揮すると思いますが、私は電着部が部分的に減って砥面の修正がしにくくなるのを嫌って刃物研ぎには一度しか使ってません。

その場合、電着ダイヤの目の間に研削した鋼が残っていると錆がうつり、電着ダイヤ砥石の寿命を縮めるので、軽く砥石などを擦って水洗いして乾燥させてから仕舞うと良いのではないかと思います。


砥石の面直しにはかなり重宝していますが、面直しには平面精度が重要になってきます。

この製品も個体差があるようで、本来あくまで砥石としての販売目的で砥面直し用ではないので、製造段階でそこまでの精度は追求していないと思います。

この製品で精度にこだわるのであれば、アルミベースと貼り替え用のダイヤを別々に購入して、アルミベースの面を確認して、必要に応じて平面に研磨してから貼り付けるといった作業が必要になってくるかもしれません。

既に使用中で砥石が真っすぐに仕上がらないという場合、疑ってみる価値はありそうです。
その場合も貼り替え時にアルミベースを平面に研磨してみると良いかもしれません。

個人的仮説として切断前のアルミの板が、運搬の際にしなって緩やかな曲がり癖がついているのだとすると、何も貼っていない裏側に定規をあてて平面を確認すれば、似たような癖が反対の表側の面にも出ている可能性はありますね。

実際の真相については分からないので、やはり貼り付け面を直接確認するのが一番確実です。


またアルミプレートの誤差を修正したからといって、実際に貼り付ける電着ダイヤのプレートが全体に均一な厚みで製造されていなければ意味のない事で、そのあたりについては数を使い込んでみないと確認のしようがありませんね。