朝日虎印 荒砥石(細目)
新品時(実寸の数値) 206(長さ)×77(幅)×54(厚み) |
硬さ:33 下り:30 研ぎ感の軽さ:35
しっかりと水に浸け込んで充分に吸水させてから使用するタイプ。 |
新品時にはこのような昔ながらっぽい?簡単な包装がされている。 |
あらとくんと比べると下りは穏やかで、研いだ感じは粒状感がある。 |
けして硬くはないが、中硬と書いてある事からも研ぎやすい硬さではある。 |
刃が欠けたりという状況で使うのであれば、下りと硬さのバランス的に研ぎ時間がややかかると思われるので途中で砥石の面の修正を行う必要もでてくるかもしれない。 |
中砥石や仕上砥石の修正(仕上砥石は中砥などさらに細かい物で仕上に軽く擦りなおす必要がある)の場合、下りは『あらとくん』よりも穏やかになってしまうが面の狂いが少ないように思う。 これも同じような砥石で共擦りすることで研ぎ面の修正をする為、使用するのであれば二本セットで持つ事が望ましい。 |
刃物を研いだ時の研ぎ汁の画像
2009.05.16 追記 こんな利用法も |
最近はアトマの電着砥石や硝子修正器で出番が殆ど無いのですが、アトマの電着砥石や硝子修正器も使っていくうちに特に硬い砥石の修正などでは下りが悪くなりイライラもしますしクタクタにもなります。 そこで電着砥石の替わりにこの荒砥石で・・・という訳ではなく、電着砥石をこの荒砥石で擦ると、「あらまっ!」新品並みとはいきませんが、下りが復活しました・・・いや、したような気がします。 普段#1000ぐらいまでは砥面の修正はするので、ほど良く電着面は荒れているはずなのに下りないという事は電着の寿命かと思っていましたが、荒れ方が足りなかったようです。 しかし、試したのはアトマの荒目と硝子修正器ですので、アトマの中目や細目など、この荒さの砥石でダイヤが脱落しないのかは分かりませんし、同じ物で試してもその時点での電着の消耗度や手加減で変わりますので自己責任という事でよろしく。 ちなみにこの荒砥石の粒度は分かりませんが、#400〜600程度ではないかと勝手に思っています。 荒砥としては新品時の表示にもあるように細かめなのだと思います。 この砥石の粒子の砂っぽさがいい感じなのかな。 発売元は松永トイシ株式会社さんで、刃物用砥石としてはキングシリーズでも有名です。 実際にサイトにお邪魔しますと、この砥石の粒度の記載はないのですが、小さいサイズの金剛砥石ではそれぞれ、荒目#80、中目#120、細目#240となっていますので、本当はこの砥石は#400〜600程度ではなく#240かもしれません。 つまり私の目が節穴だったのかも(爆笑) いやいや、本人はいたって真面目にそう感じたんですが・・・。 結局の所、結構荒い砥石だったのかも知れませんが、もし試してみようという方がいらっしゃいましたら、あまり荒いのを使ってダイヤごと脱落しても自己責任という事で。 長く擦りすぎて電着層が磨耗しすぎて下りなくなっても、もちろん自己責任ですよ〜! 私の場合、ある程度はこの荒砥の平面精度が良い状態にしてから、アトマや硝子修正器を擦りましたよ。念のため。 |