バイス式砥石台
三点接地型



バイス式の市販の砥石台です。これはステンレス製の物ですので錆には強く出来ています。
メッキ製の物もあり、そちらは少し価格が抑えられています。

特に人造砥石に向いており、砥石の裏の部分が砥石台の前後と真ん中のゴム部分に接地するようになっています。

真ん中のゴム部分は任意の位置に前後ゴム部の間を移動できます。

二点接地式と違い中央部にも一点接地部ができるので、砥石が薄くなってきた時の安心感が違います。
それに加えて台自体も二点式に比べてねじれにくくなります。

もちろん天然砥石にも使えますが、人造砥石に向くというのはネジ山を切っている範囲が限られますので、レザー用やコッパ、更に原石といわれるような長さの短い石(当然台よりデカい石も)や、整形のいびつな石などは固定できません。

この砥石台の性能をほぼ発揮させるのを前提として砥石を絞ると、長さ的には人造に多い200ミリ前後の石で、幅も砥石台より極端に広すぎず、小口の全部或いは一部が反対側の小口と平行に近く、小口面と側面はほぼ垂直で砥石の裏が平面に近い事(三点部の高さが同じくらい)が挙げられます。

ある程度の砥石の数があり砥石に個別に砥石台を据えていると砥石台も意外と嵩張るので、このように順応性のある砥石台で共用にするという選択肢もありますね。

とても便利ではありますが、やはり万能とはいかないのが現実ではあります。

また小型の砥石にも使えるようにネジ山を切った所で、短い石を据える度にその位置まで二つもバイスをネジ山どおり回転させて移動させるのは大変面倒な事なのでしょうね。